Ubuntu®で使えるCADを探していたら、DraftSightというCADを見つけました。 フランスの会社みたいです。
ページによると、これはDWGファイルを作成・編集ができ、Ubuntu®だけではなく、Windows®やMac®版もあるようです。
たいしたものだなあと思い、とりあえずWindowsにインストールしてみました。 うまく使えれば、古いバージョンのAutoCAD LTユーザーにとって、DWG TrueViewの代替として使えるかもしれません (現状のPC(C2D)では、DWG TrueViewの動作が遅い・・・)。
試しにAutoCAD LTに含まれていたサンプルファイルを開いてみました。 AutoCAD LTは、既にサポート対象外となってしまったバージョン2006です (T0T)
DraftSightで開いてみた。ツールバーはデフォルトではなく、カスタマイズ済みです。
こちらはAutoCAD LTで開いてみたところ。
特に問題なく開けました。 見た感じはAutoCADで作図したとおり。 AutoCAD上で作成されていたブロックや寸法線スタイルもきちんと表示されているようです。 すごいもんだなあ。
(更新:2011年9月10日)
CAD(その他のソフトも)を使うにあたり、メニューやツールバーをカスタマイズすることはよくあります。 よく使うコマンドをツールバーにまとめたり、デフォルトのメニューでも使わないものは削除したりします。 それによって画面もすっきりして、肝心な作図領域を大きくできます。
DraftSightでは、ツールメニュー→『UIのカスタマイズ...』でカスタマイズできました。 たとえばツールバーの場合は、
インターフェイス→ツールバーで新規ツールバー作成とコマンドを追加し、
UIプロファイル→ツールバーで表示させます。
普段使っているCADに少しずつ似せることができれば、作業の移行も少しは楽になります。
ただし、よくAutoCAD LTで使ってるコマンドの『複写』・『グループの作成、解除』といったコマンドを見つけきらなかった (下の画像はAutoCAD LTで使っている右クリックメニューです)
複写はコピーと並行しても使えるし、グループは複数のオブジェクトを仮にまとめたいときに助かってます。 そのせいか、『グループのオン・オフ』に相当するコマンドも見つけきれませんでした。
(更新:2010年9月9日)
古いバージョンのソフトを使っていて悲しくなるときは、上位バージョンで作成されたファイルを頂いたときです。 そんなときは DWG TrueViewを使っています。
DraftSightでR2010形式で保存した図面を2006バージョンのAutoCAD LTで開いてみる(ややこしい)。
開けないので DWG TrueViewで開いてみる。 開く前にAutoCADで作ったファイルではないと知らされました。
でも開くことはできるようです。
当然ですが DraftSightでも開くことができました。
DraftSight上で 2006でも読めるファイル形式で保存してみる。
そのファイルをAutoCAD LT 2006で読み込んでみます。図面のプロパティを見ると「他の会社の製品で保存された可能性がある」と諭される。 AutoCAD LTで保存しなおすとこのメッセージは無くなりました。
TureViewよりも手軽なファイル変換ツールとしても使えそう。
(更新:2010年9月9日)
PCをwubiインストールしたUbuntuで再起動しなおして、DraftSightを使ってみようと思いましたが... エラーでした。
Wrong architecture 'i386'
Software Center からインストールしたからか...と思い、Terminalから行ってみます。 やっぱりだめでした。
そこである事実が発覚しました。
package architecture (i386) does not match system (amd64)
というメッセージ。 そこで、Ubuntuをインストールしたときに使われた isoイメージを探してみると、ubuntu-11.04-desktop-amd64.iso でした。 これじゃできないはずです。 wubiでインストールした際、AMD64バージョンのisoがダウンロードされてしまったようです。 時間をみつけてUbuntuから入れなおしましょう(-_-;)
(更新:2010年9月9日)
wubiでUbuntuを i386のisoイメージでインストールしなおす。 そしてDraftSightをインストール。
おお、きちんとインストールできたようです。 AutoCAD LTに付属していたサンプルファイルもきちんと開けました。
(更新:2010年9月12日)
メニューや使い勝手はAutoCAD LTとずいぶん似ていて乗り換えが楽そうです。 これが無償なんですねえ。 繁忙期で一時的に人数が増えたけれど、ソフトやライセンスの追加購入はちょっと...とかいった場合にも良いんだろうか。 Office互換の無償ソフトとかはVBAの関係で遠慮してましたが、このCADなら徐々に乗り換えていっても良いような気がします。
今度は肝心のUbuntuでは試そう(T-T)
試した :-)
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