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[ご連絡 2007年8月13日] 本ページに記載されている内容は2005年10月8日までのものです。記載している内容やその製品については、仕様が変更されているものや製造されていないものがございますことご了承ください。また、内容についてのお問い合わせ等はお受けしておりません。ご不便をおかけいたします。

戸建て住宅での壁内配線と配線離隔

 

   

離隔する
配線の離隔、これが大変なんです。

(以下は弊社の考え、または解釈です。すべての電気工事の方たちも同様とは限りません。)
LANケーブルの配線が増えてきた現在、私ども電気工事が弱電と呼ぶケーブルは主に、LAN・電話線・インターホン・テレビ線といったところでしょうか。
電気の内線規定では、「配線(電気の配線)」と「他の配線」(前述の配線)の最小離隔距離についてこうあります(要約です)。
  • 「がいし引き配線以外の配線」と「弱電流電線、水管、ガス管若しくはこれらに類するもの」は直接接触しないように施設する。
それに加えて、通信工事では以下のような文言があります(要約です)。
  • 屋内電線と屋内強電流電線(←ケーブルの場合)との離隔距離は、10センチメートル以上とすること。
電気の内線規定だけを考えれば電線同士が触れなければいいわけです。 しかし厄介なのは通信の施工規則でうたっている、「10センチメートル云々」というものです。 「離せばいいのか」と簡単に考えてしまいますが、一般の戸建て住宅ではなかなかそうはいきません(特に壁内での配線)。 「他の配線」用の配管工事を行うことができれば問題ないのですが、予算などの兼ね合いでそれができない場合、正直申しまして悩みます。

悩む (悩むシェークスピアのつもり)

規定は確かにあるのですが、住宅の構造や性能、そしてかけることのできる予算等についても考えなければなりません。 その結果、「妥協する」といった場合もあるかもしれません。

   


在来工法の場合
住宅在来工法では、内壁や外壁を胴縁(または横下地)・壁板を分けて工事します。 配線を行う手順としては、以下のようになります。

1 柱に胴縁(または横下地)を組む → 2 私どもの電気配線工事 → 3 壁材・石膏ボード打ち

電気配線では、胴縁の間や、横下地にドリルで開け、ケーブルを配線します。 この工法では、配管を利用しなくても比較的簡単に各配線を離隔することができます。
在来工法の場合の壁内電気配線

在来での配線離隔
胴縁の場合は、ケーブルの何箇所かを胴縁裏にサドルなどで固定することで、適当な離隔距離を保つことができます。 最近は上図内右のような横下地壁はほとんど見たことがありませんが、開ける穴の大きさは極力小さくします

パネル型壁(加工済み壁)内の電気配線
最近の住宅建設ではよくパネル型の壁(工場で加工された壁)を使用します。 そのために工期がたいへん早くなっています。 このパネル型の壁は既に壁板が打たれており、箱のような構造になっています。 ケーブルの入り口は無く、そのままの状態では壁内で配線を行うことができません。 配線の際は、壁板及び横下地の配線に必要な部分のみを切り込み、手探りで配線します。 この切り込みにはホールソー(円形に切り抜くのこぎり)、電動ノコギリやキリマワシ(細いナイフのようなノコギリ)を使います。 切り込みの数は極力少なくします(住宅性能に大きな影響を与えます)。 切り込んだ後は、建設用テープでふさぎます。
このパネル型壁の場合、壁内だけでも配管行った方が切り込みの数を減らすことができます。
パネル型壁内の配線

パネル型壁内での配線離隔
上図左の1では、少し大きな切込みを開け、そこに配線と配管(その他の配線用)を施工しています。 また、上図右の2では、配管を行わず、切り込みを余計に入れて「その他」ケーブルを配線しています。 住宅性能といった観点から推奨されない配線です住宅メーカー様はもちろん、お客様からも止めて欲しいとご指摘を受けます

余計な穴あけや切り込みを行わず、かつ予算が配管まで回らない。 そうした場合、電気工事は悩むわけです。 その結果、内線規定を重んじ、 さらに「ケーブルは既に強固に絶縁されているもので直接接触するものではない、その上、同軸ケーブルではシールドもされている」と考えます。 その上で電線同士が触れないようにできるだけフォーミングします。 フォーミングできるのは目に見えるところ(=手が届くところ)だけですので、横下地間の電線については保証できません。
電線をフォーミングして直接接触を防ぐ

パネル型壁内での配線離隔
ただしCAT6のLANケーブルを引き回したい方には、何とか配管の予算を考えていただきたいと思います



正直申しまして、電話線やテレビ線だけを配管工事するケースはとても少ないのではないでしょうか。 電気・通信とも規定の見直しも必要ではないかと思います。 また、離す必要のないケーブル(コスト高にならないもの)があればすべて解決するのですが、電材メーカー様にケーブルメーカー様、それに住宅メーカー様、何か考えてもらえないものでしょうか。 戸建ての住宅の電気工事は簡単だと思われる方もいらっしゃると思いますが色々と悩む点はあります。 電気工事に限らず、住宅建築設計とお客様の予算、その間で色々な方が悩んでいると思います。

  

最終更新日: 2005.3.7

  

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